2023 8月

2023年8月29日

神戸ベンチャー会に行ってきた

投稿者 : rfuruya

2023-08-27 06:14:16 | NPO The Good Times

★ 神戸ベンチャー研究会8月例会 は、「魅力ある伝統を生かすことにチャレンジ」 をテーマに

 『NPO法人・二輪文化を伝える会』の理事長の松島裕さんが発表者の一人だったので、

 KAWASAKI Z1 FANNCLUBの登山さんたちと参加してきた。

 
  

 1時間半にわたる松島裕さんの話は、なかなか奥行きの深い日本の二輪文に関する話であった。

 松島裕さんは1900年後半に鈴鹿8耐を走った二輪ライダーなのだが、

 

  

  

 松島さんとはNPO The Good Times のホームページ制作でお世話になって以来のお付き合いで、

 その間ずっと続けてきた『二輪文化を伝える会』を今回、NPO法人化することに挑戦、

 めでたくNPO 法人・二輪文化を伝える会がこの8月に誕生し、その理事長を務められているのだが、

 来年4月には10年ほど前に私が立ち上げた

 NPO 法人・The Good Times の理事長も引き受けてくれることになっている。

  そんなこともあって話の中には

  NPO The Good Times との出会いや

  当時の私のことなども語られたのだが、

 

 

 話しの中心は『二輪文化とは』という

 昨今は二輪メーカーもあまり語らない

 高次元な話だったのである。

 そのスローガンは

 バイクに乗らなくても『バイクが好き』という人を増やしたい。

 と言うもので、なかなかいいスローガンだと共感したのである。

 物事、スローガンとかコンセプトは、

 本来非常に大事なものなのだが、

 単にスローガンだけで終わったしまうことも多いのだが、

 松島さんの場合は

 『二輪文化を伝える会』を立ち上げて以来10年、

 ひたすら二輪の歴史を追い続けてその蓄えられた知識の実績は、

 メーカー以上と言ってもいい。

 ごく最近もこんな会合を開催されているし、

 日本の二輪文化の創造に貢献した人物名も列記されていて、

 ライダーたちが殆どなのだが、

 本田宗一郎・藤澤武夫・酒井文人などと並んで私の名前なども載っていて、

 恐縮しているのだが、

 私自身は現役時代から二輪文化の創造には結構なウエイトをもって臨んでいたことも事実ではある。

 

  

★ そんな高次元の話をされた松島裕さんだが、

 今後ますますの活躍を期待したいものである。

 私が歳をとり過ぎているのだが

 神戸ベンチャー会の窪田代表松島理事長もお歳を聞けば、

 私の子どもたちと同年代なのである。

 自分のこどもたちはいつまで経っても『子供』だが、

 よそのお子さんは立派に育つものである。

  

  兎に角、松島さんはいろんな歴史を調べ上げて

  その知識の豊富さに驚かされるのだが、

  話の中にはこんな『寄り道』もあって

  夏の全国大会の会場は

  第1回・第2回が豊中球場

  第3回から第9回までは鳴尾球場

  第10回からが甲子園球場なのだが、

  戦後再開された1946年は、甲子園球場はまだ進駐軍に接収されていて、

  西宮球場で開催されたのだが、

  この大会は平古場を有した浪商が優勝したのである。

  1946年は私は中学1年生だったが、平古場も浪商もよく覚えている。

  そんな記録を正確にご存じなのは驚きなのである。

  

  

  

★ご縁があって、

 神戸ベンチャー会二輪文化を伝える会さらには

 NPO The Good Timesも繋がったので、

 NPO The Good Timesの基本コンセプト

 『異種・異質・異地域をみんな繋いでいい時を過ごそう

 の通りの活動になって欲しいと思っている。

 昨日は間違いなく『いい時』が過ごせた1日だった。

2023年8月21日

カワサキ単車の昔話  13     増販と資金繰り

投稿者 : rfuruya

2023-08-21 05:12:36 | 発想$感想

★二輪業界の増販競争が一番激しかったのは、

 昭和50年代のホンダとヤマハの増販競争・HY戦争と言われた時代かなと思うが、

 50ccのモペットの台数増販競争は熾烈を極めたものだった。

 これはホンダのロードパルの発売あたりからスタートし、

 それに対抗してヤマハも頑張ったので、

 市場は乱売合戦がすさまじかったのを想い出す。

  

  これは日本の50㏄市場の乱売合戦だったので、

 50㏄のモペットを持たないカワサキは横から眺めていたのだが、

 それがアメリカ市場にまで飛び火して、大変なことになったのである。

★1980年頃だったと思うが、アメリカでも安売り競争が始まって、

 KMCは年間100億円の赤字が2年も続き、

 銀行借り入れ金が300億円にもなって

 当時のアメリカの金利が18%の時代だったから、

 その金利だけでも50億円近くになり大変なことになったのである。

 当時の川重本社は造船が絶頂期だったから、事業部の赤字ならそんなに大したことではなかったのだが、

 子会社のKMC100億円もの赤字を出すと、連結決算で川重本体の利益が相殺されてしまうので、

 大変なことになり、川重財務本部が乗り出して、300億円もの単位での対策を行った時期がある。

 これは資金対策の問題なので、当時の事業部におられた技術屋さんなどは、

 全く知らない事実でこれを知ってる人は限られた極く少数の人だけなのである。

 事業本部の赤字ではなく、子会社KMCの赤字だから、販売会社の赤字をどうしたら止められるのかは、

 販売会社経営のノウハウなので、当時は販社の経営などやった経験者は川重籍の人達にはいなくて、大変だったのである。

★この事態を総責任者として対応されていたのは、当時の川重の副社長の山田熙明さんで、

 山田さんから突然呼び出されて「このKMCの期間損益の赤字は止まると思うかか?」と仰るので、

 「直ぐ止まると思います」と答えたら、「それならお前がやれ」と販社から企画に呼び戻されたのである。

 販売と言うのは規模の大小はあるが、小さな小売店から大商店まで、

 ちゃんとやると「赤字などにはなったりはしない」のである。

 それが赤字になってしまうのは、実力以上に売ろうとして、

 大量に仕入れたりするので、その資金負担などで赤字になってしまうのである。

 事業部のほうも沢山生産し沢山販社に売ると事業部の利益は上がるので、

 資金繰りとか営業外損益の理解のない人たちは、

 つい『大量生産・大量販売』の方向に走ってしまって、

 それが販社の実力以上の台数だと、販社の破綻に繋がってしまうのである。

★「沢山売ると沢山儲かる」それはそうなのだが、

 それが実力内かどうかが問題なのである。

 カワサキの単車の創成期には、全国には自前の代理店があって、

 代理店が販売店に卸していたのだが、

 その時代の代理店は、実力以上に売り過ぎて、資金が回らなくなり、

 メーカーの資金援助を受けて、結局はみんなメーカーに取られてしまったのが、日本の販売網の歴史なのである。 

 当時、私は若かったが東北6県の代理店担当だったから、

 メーカーの増販要請に応じたメーカーに協力的な代理店から順番に、資金が破綻していったのを目の前で見ていたのだが、

 これはカワサキだけではなくて、ホンダ・ヤマハ・スズキも同様で、

 日本の二輪の販売網は今のようなメーカー直轄の販売網になったのである。

★ カワサキの場合は、特に当時は、販売が解る人など殆どいないというか、

 第1線の販売はメイハツ・メグロの出身者が担当していて、

 川重籍では極端に言うと『私だけ』と言ってもいいほど少なかったのである。

 カワサキの場合は他社に先駆けて『中大型スポーツ車』の

 250A1

  

  500マッハⅢ

  

 

  Z1 などスポーツ車が海外市場で好評で、

  

 

 

 在庫など溜まるよりも『数不足』の状態だったから

 当初は海外のどの市場も問題なく、カワサキの二輪事業は成長の一途を辿ったのである。

 

★ それが1980年代になって、

 初めて海外販社の「在庫過多」と言う初めての事態に直面して、

 営業外損益が大幅な赤字になり、

 その対応が解らずに、大変なことになってしまったのである。

 私は企画に戻って、世界の販社の経営再建にあったのだが、

 半年で、世界の全販社が黒字転換し健全経営に戻ったのである。

 これは何も私の力で戻ったのではなくて、

 当時川重財務本部が300億円もの対策資金を用意してくれたので、

 この資金を全販社の営業外損益対策=資金対策に充てて、

 実力通りの適正販売量に戻しただけのことなのだが、

 そんな具体的な対策が打てたのは、

 若いころに東北6県の代理店の資金対策を直接見て知っていたからなのである。

 要は、そんなに欲張って、実力以上の増販などしなければ、

 販売と言うか販売会社は常に儲かって黒字なのである。

 

2023年8月17日

8月の神戸ベンチャー研究会

投稿者 : rfuruya

2023-08-17 05:20:39 | NPO The Good Times

★ 神戸ベンチャー研究会は毎月1回、ベンチャー企業の方の発表をする機会を創っているのだが、

 この8月26日の土曜日にはその開催回数が269回になるという歴史を誇る由緒ある研究会なのである。

    

    

    http://kobeventure.jp/

今回の発表者のお一人は松島裕さんで、東京から来られての発表である。

松島裕さんとはもう10年以上のお付き合いで、

 現在のNPO 法人 The Good Times のホームページは実は松島裕さんの作なのである。

  

 そのホームページのバナーには、

 ●神戸ベンチャー研究会

 ●登山道夫さんが立ち上げられたKAWASAKI Z1 FAN CLUB

 ●松島裕さんが主宰されている「二輪文化を伝える会

https://2rin-tsutaeru.net/

  がそのTOPを飾っている。

 NPO The Good Times の初代理事長は私なのだが、

 現在はあの3年連続モトクロス全日本チャンピオンの山本隆さんが引き継いでくれている。

   

   

 実は来年4月からは松島裕さんが3代目の理事長を引き受けてくれることになっているのである。

 

松島裕さんのプロフィールは、神戸ベンチャー会のホームページで、

 このように紹介されている。

《プロフィール》
 松島 裕(まつしま ゆう) 1965年生まれ 18歳からオートバイロードレースを志し、怪我や資金不足に苦戦しつつも、1995〜2000年に鈴鹿8時間耐久レース(鈴鹿8耐)に出場。 

引退後は、ホームページ制作などウェブ関連の支援サービスを主業務として開業。現在に至ります。 

また、NPO法人The Good Times との出会いから、2012年より「二輪文化を伝える会」の活動を開始。

 日本のオートバイに関する歴史や文化について、一般社会のみならずバイクに関わる人でさえ歴史をあまり知らないことに驚愕し、二輪の歴史を調査・考察して、それを二輪文化としてインターネットを中心に伝える活動を続けています。

 活動12年目を迎えた今年、デジタルミュージアムを基本構想に、特定非営利活動法人(NPO法人)として認証され、新たなスタートを切りました。 

スローガンは「バイクに乗らなくてもバイクが好きな人を増やしたい

 ホントにその通りで

バイクに乗らなくてもバイクが好きな人を増やしたい」というスローガンがいいと思う。

 私自身がバイクも持っていないし、バイクにも乗らないが、

 バイクもバイクの世界も好きで、ずっと活動しているのである。

★今回の神戸ベンチャー会の講演会は

 今週の土曜日8月26日に、神戸三宮で13時からあるのだが、

 その詳細は以下の通りなのである。

 http://kobeventure.jp

 是非、関西の二輪ファンの皆さんに松島さんの話を聞いて頂きたくて、

 このブログをアップしている。

 勿論私も登山道夫さんと一緒に参加する予定なのだが、

 この私のブログをお読みになっている関西の二輪ファンの皆さん

 来られませんか?

 

 

 「異種・異質・異地域をみんな繋いで、いいときを過ごそう

 ガ基本コンセプトです。

 出来ればこんな機会に、ネットだけではなくて、

 直接お会いできて話ができる機会にしたくて、こんなブログをアップしています。

  

 場所は三宮の駅の東、徒歩3分のこちらです。

 

 是非、お気軽にお越しになってみて下さい。

 みんな、気さくないい方ばかりです。

 

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