博多イムズ 雑感 カワサキワールド
投稿者 : rfuruya
★ 博多にあったイムズは、「天神ビッグバン」により2021年8月31日をもって閉館したらしい。
「天神ビッグバン」とは、博多の繁華街天神のビル群を2024年までの10年間に約30棟の建て替えを目標としていたが、
現在は目標を大きく上回る50棟あまりものビルが建て替え完了または進行中で、
「博多イムズ」もその一環で生まれ変わるようである。
「イムズ」がオープンしたのは、1989年なのだが、
当時は天神地区でも最新のこんなビルだった。
外観は金色のタイルで装飾された八角柱。
建物の中央を地下2階から地上8階まで貫く大きな吹き抜けが特徴で、
12 – 14階も吹き抜けになっていた。
4階は自動車関連の展示場で、
そこにカワサキ車の展示スペースがあったのである。
★ 私は1988年10月から、3度目の国内市場担当となるのだが、
その時与えられた目標が「国内市場7万台販売達成」というとてつもなく
大きな目標だったので、
単なる販売促進策などでは目標達成は到底無理だと思ったので、
「新しいカワサキのイメージ創造」を骨子に、
すべての施策の展開をスタートさせたのである。
ユーザークラブKAZEもソフト会社を創って本格的に展開したし、
九州・直入に国内で初めて、末端ユーザーが走れるサーキット「SPA直入」を創ったし、
イメージ創造だから、末端の一般消費者をも目標に大都会の中心地にショールーム展開もしたのである。
これは東京新宿の一等地に創ったショールームだが、
全国に当時では珍しいほど立派なショールーム展開を試みたのである。
その一環として博多天神に創ったのが「PLAZA IMS」なのである。
当時はレースにも力を入れていて
1993年には鈴鹿8耐でスコット・ラッセルとアーロン・スライトのペアが、
カワサキに初優勝をもたらしたのである。
その時のマシンが「伊藤ハムレーシング・カワサキ」の「ZXR-7」なのである。
これがその優勝マシンだが、
このマシンを展示していたのが、博多天神のIMSなのである。
★ なぜ、突然こんな昔話をと思われるだろうが、
実は、2年ほどまえに書いたブログをご覧になった「藤村智宣」さんという
ZXRのユーザーの方がそのブロブについ数日前にこんなコメントを頂いたので、
簡単な返信はさせて頂いているのだが、
私もこんなコメントを頂いて嬉しかったので、
藤村智宣さんへの詳しいコメントのつもりで、このブログをアップしているのである。
藤村智宣
@rfuruya1さん
この仕様のZXRを当時購入し、現在もバリバリ現役で走っています。11万キロを越えました。私の大事な相棒です。当時、福岡に住んでいたのでイムズでこのマシンを見たことを思い出しました。
たまたまこのブログを拝見し、思わずコメントしてしまいました。
素晴らしい企画をありがとうございました。
果たして、このブログ藤村さんの目に留まるだろうか?
それにしてもネットの世界はオモシロイものである。
因みに「国内市場7万台販売達成」の目標は、見事に達成できたのだが、
その主力車種となったのは、カワサキのスーパースポーツ車ではなくて、
何の変哲もない「ZEPHRE400」だったのである。