Z1FAN   
 
 
クラブ員の向笠さんよりミーティング参加レポートを投稿していただきました。
 

KAWASAKI THE LEGEND & FUTURE に参加して
                        

向笠 暁彦   

 
 
今年は昨年のZ1に続きZ2生誕40周年!各地でお祝いのイベントやミーティングが盛んです。私からもその報告を、お邪魔したのは7月7日兵庫県三木市で行われたカワサキZ1ファンクラブ(以下Z1FC)主催のパーティー「カワサキレジェンド&フューチャー」です。
 三木市は神戸市の北西にあり三宮からバスや電車で約40分と程近く、大都市神戸のベッドタウンとなっています。一方、三木市は緑がとても豊かで防災公園や森林公園などの施設が多数存在し、市民一人あたりの公園面積がとても広い恵まれた環境を持つそうです。名所旧跡の一つに秀吉の兵糧攻めで有名な三木城址があり、来年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の放送を機に多くの観光客でにぎわうことでしょう。この町にNPO法人The Good Times事務局があります。この法人はカワサキのキャッチコピーとよく似た名称が示すとおり、カワサキと三木の人たちによって立ち上げられました。Z1FCはその団体会員としてスタートし誕生から一年というまだ若いクラブです。
 前日までの梅雨空がうそのように晴れ渡り、光あふれ緑薫る会場のグリーンピア三木には、Zの開発や販売に携わった川崎重工OB、開発・レースライダー、二輪業界関係者、そして三度の飯よりZが好きなファンが全国から集まりました。私が到着した時にはロビーでZ1デザインで名高い多田さん、森脇さんご夫妻やレーサーのクロスビー氏、ドイツのZ1フリークで著書もお持ちのミッキーさんなど「Z界」で高名な方々がにこやかに談笑してらっしゃいます。
 待ちに待ったパーティーは川崎重工OBで開発に携わった方々のあいさつに始まり、おいしいバイキング料理をいただきながらの歓談、開発者の方々や森脇ご夫妻や多田、徳野、クロスビー選手にミッキーさんを交えたトークショー、Z関連の本出版を記念してのサイン会や撮影会と進み、最後に参加者全員が集合しての記念撮影を行って散会となりました。
 私のZ歴の中でこれだけ濃厚な集まりは初めてのことで、感動と興奮そして余韻が途切れることのない体験となりました。私のテーブルには徳野選手と川重で販売に尽力された方が同席されていて、テストライドやレースの話、営業やサービス網構築の苦労話を伺いました。
 特に面白かったのは昭和39年にカワサキJ1(85cc)で富士山に登頂した話です。何でもその前にホンダモンキーで登頂した方がいて話題となり、それならカワサキもと富士山にトライ。最後は引っ張ったり担いだりして頂上にたどり着いた。社内の有志で挑戦したことだがいくらか広報の役に立ったと昔を懐かしみ楽しげに話してくださいました。バイクで富士山の頂に立つなんて、世界遺産になった今では考えられませんね。
 トークショーもカワサキとZにまつわる四方山話のオンパレード。特に森脇さんの「Zが育ててくれた」の一言に会場内は「うん」とか「おー」という息とも声ともつかぬ感嘆で満たされ、しみじみうなずく参加者の顔、顔、顔。会場はしばし静かな感動に包まれました。
 Z40年の歴史は参加者一人ひとりの人生の一部なんですね。それぞれの胸にZとの出会い、仲間など様々な思いが去来したことでしょう。会場では多数の方にサインをいただき、撮影にも応じていただきました。森脇ご夫妻のサインなんか相合い傘があってとてもお茶目です。これらはZが好きで好きでたまらないたくさんの方と出会い、話を聞き、あるいは言葉を交わした証です。
 Zと私の人生における偉大な一日といっても過言ではない、Zに乗ることを誇りに思いながら会場を後にしました