ヨコモジ氾濫
★ 昨今のテレビ番組を観ていると「ヨコモジ氾濫」で、私など解らぬことが殆どである。
なぜこんなにヨコモジが多いのだろうか?
今どきの一般の方は解っておられるのかも知れない。
解らなかった字句のうちいくつかを並べてみると、
「DX」、「マッチングアプリ」、「スイングバイ」、「日本版DBS」,「ゼオンメディカル」などだが、
調べてみたら、
● DXとは「デジタル経営戦略」のことで
こんな画面が現れた。
その「デジタル」とは 連続的な量を、段階的に区切って数字で表すこと。 計器の測定値やコンピューターの計算結果を、数字で表示することとある。
何となく解ったような気もするが、具体的には解らない。
●「マッチングアプリ」は現在、アメリカ合衆国で主流となっていて、
2017年の時点で、インターネットはアメリカ合衆国のカップルが出会う方法として最も多いそうである。
現在、新しいカップルの39%が最初にインターネット上で出会っており、専門家は2040年までにこの数値が70%に増加すると予測している。
日本でも2024年にこども家庭庁が行ったウェブ調査において、
既婚者の25.1%が出会いの切っ掛けがマッチングアプリであると答えているという。
「アプリ」とは、アプリケーションソフトウェアの略称で、
アプリケーションソフトウェア(application software)とは特定の用途や目的のために設計されたソフトウェアのことだという。
兎に角、ヨコモジで更に略してしまうから、解らなくなってしまう。えらい時代になったものである。
● 「スイングバイ」とは
宇宙船が宇宙空間を進む場合、自分が持っている推進燃料を使って、軌道を変換しながら目的地に向かうのだが、遠い惑星に到達するためには、たくさんの推進燃料を積み込まなければならない。
このための推進燃料を減らし、さらに、うまくすれば速度をアップできる「スイングバイ」というたいへん便利な方法、と言うからこんなのは解らなくて当然である。
●「日本版DBS」とはこんな写真が現われて「子どもを性犯罪から守る制度」であるらしい。
● 「ゼオンメディカル」とは、医療関係の会社の名前だった。
★ ざっとこんなところだが、このほかにも解らぬ単語がいっぱいである。
このように調べてみて、更にこのように文章にでもすると
何となく「解った」ような気にはなるのだが、
今では自分とは無関係の事柄が多いので、多分忘れてしまうだろう。
兎に角、家内以外の人と話をする機会が殆どないから、
このような世の中の出来事は「無縁のこと」になってしまうのである。
この調子では「解らぬこと」がどんどん増えてしまうのだが、
それが「問題にならない日常」なのである。
そう言う意味では、のんびりとして「いい日常」なのかも知れない。